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ジェンダー。
恋愛的瞬間 (1)
恋愛的瞬間 (1)
吉野 朔実

 私 ずっと忘れてた
 女に生まれたくなかったことも
 自分を嫌悪していたことも
 (第17話「眠り姫」モノローグ)

 
吉野氏の或る種の作品を読むと、自分がかつて自分の性別に対して
不満を持っていたことを思い出す。

女であることが嫌だった。
メリットとデメリットを秤にかけたとき、自分にとってはデメリットの方が重かった。
けれど、私が女であるのは現実で、仕方のないことで、
それならそれで、受け入れてしまおうと思った。高校生の頃だ。
それで少し、気が楽になった。

それでも、ふとしたきっかけで、昇華しきれなかった想いは姿を現してしまう。
どんなに成長しても、変化しても、
底には変わらず幼かったあの頃の自分が潜んでいるように、
自分が女であることを受け入れたはずの今でも、
どこかにはそれを嫌悪していた自分が潜んでいる。


 女に生まれて良かったと 一度も思ったことが無い。
 まして男に生まれたかったとは 思わない。
 女で良かった 生まれてきて良かったと 思いたい。
 (第17話「眠り姫」モノローグ)



性同一性障害とかいうのではない。
男と女とは、大きく見れば、呆れるほど明らかに、別のイキモノだ。
それは「男って大概こう」とか「女って大概こう」というふうな性質でもって現れる。

そういう意味で、私は自分の性質が、どうしようもなく女であることを知っているし、
女であることを利用しているし、武器にしているし、
ここ数年に至っては、女であることを楽しんでもいる。

それでもやっぱり、時折、自分が女ではなかったら、と、思ってしまうのだ。

といって、男になりたいわけでもない、ということに気づいたのは案外、最近の話だ。
男でも女でもないものに、私はなりたい。
それが本当のところで、その想いは、趣味思考にわかりやすく現れている。
それについては、またいずれ書くことにする。


 彼女達には本能的に解るのかもしれない
 禁欲的(ストイック)という言葉は
 押さえ込むべき欲望を持つ者に 与えられるのだから

 ”嫌悪感”と”好奇心” この2つのギャップを埋めるためには
 どうしても 自分以外の特別な存在が必要なのだ
 あるいは どちらかひとつを削除できれば楽になれる ”嫌悪感”か”好奇心”か
 (第13話「世界の果てまで」モノローグ)



そういう気持ちを他人に、特に男性に、理解して欲しいとは思わないが、
日々の生活の中で、ふと、やりきれない気分になることがあるのも事実だ。

昔よりはうまくやれるようになってきた。
けれど。
私はきっとこの想いをどこかに抱えたまま、生きていくんだろう。
| ヒトノコトノハ。 | 00:00 | comments(0) | trackbacks(1) |
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第三の性。
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| ジェゼベル ノ シンゾウ | 2005/10/18 10:06 AM |