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鬱屈と処方。
ハチミツとクローバー (9) (クイーンズコミックス―コーラス)
ハチミツとクローバー (9) (クイーンズコミックス―コーラス)
羽海野 チカ

「もし好きな女に何かあった時さ
 「何も考えないでしばらく休め」って
 言えるくらいは
 なんかさ
 持ってたいんだよね」
(真山の台詞)

 
20歳くらいの頃、実家で同居している祖母が入院したことがあった。
暑い夏だったことをよく覚えている。
私は帰省して病院に通い、意識の不明瞭な祖母を見舞った。
あとからスケジュール帳を見返してみればほんの数日の間、
けれど感情的な感覚ではそれは酷く長い日々だった。
自分の予定をフイにしたことと、
ヒトの下の世話をしたことが私の気分を墜ちさせたからだろう。

その後、祖母は突然に回復して、今も年相応の「お婆さん」として元気だ。
けれど、おそらくあの時から私には、覚悟が必要だという意識が芽生えたのだと思う。
自分が、或る一つの意味で女、つまり、親の「娘」(しかもたった一人の)であることを
初めて強く認識したのも、おそらくあの時。

いずれ母も父も老いる。
平行して私も老いる。

ずっと逃げているけれど、いつかはきっと選ばされる。
「その時」は、意外に早いかもしれないと考え、
結果的にその考えはそう間違っていないと年々感じる。
それで、気持ちが墜ちる。


嵐の時には、それがやがて去るのをじっと待っているしかない。
けれど、雨が止まない可能性はいつでもあって、
それを忘れてはいないし、理解してもいる。
ただ、理解することとそれを受け容れられるかどうかということはやはり別なのだ。


考えないでいようと、考えても仕方がないと、いつも思っているけれど、
考えないではいられないのも仕方がない。
とりあえず、今(これまでも、これからも)できることといったら、
できるだけ金を貯めるくらいしかない。
金が全てじゃあ、もちろんないけれど、金があれば解決できることは結構あるのだ。

真山は「好きな女のため」だと言ったけれど、私は私のためだ。
いや、真山だって突き詰めて考えればそれは真山自身のためなんだろう。
誰だって自分のためにしか動けないんだから。


※冒頭の台詞は未確認なので不正確な可能性があります。すみません。
| ヒトノコトノハ。 | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) |
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